約束の旅路②ー般若心経とヒンドゥー教ー

こんにちは 美雪です

 

 

約束の旅路

miyuki369.hatenablog.com


から続いています

 


2016年9月3日
仙台にてひらかれた、山元加津子さんこと、かっこちゃんの初監督映画
千人上映会に参加したときに、かっこちゃん心訳「般若心経」本を購入して持ち帰ります

 

 

手のひらの中にすっぽり入ってしまうぐらいのちいさなちいさな本

 

 

高野山で修行をつまれたお坊さんからも、
「このかっこちゃんの心訳が一番近いと思う」
とおっしゃられたというもの。

 

 

やさしいピンク色で、
じゃばら折になっていて、
片面には、般若心経が、
もう片面には、かっこちゃんの心訳が
書いてあるのです。

 

 

ここで、かっこちゃんの心訳を紹介しますね

 

 

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宇宙(そら)の約束  (「般若心経」山元加津子心訳)

 

 

自分の身体のその奥に
確かに確かに座っている
大きな宇宙の約束が
いつもいつもささやいている

 

いつかいい日の明日のために、いつもいつもささやいている

 

忘れないでね
大切なのは
心の目と心の耳をすますこと、そして自分を信じること

 

むかしむかしのことでした
心の目と心の耳をすましたある人が
宇宙の約束とつながって
本当のことに気がついた


すべてのものは 
どれもみんな 
その約束からできている

 

約束は
目にも見えず
重さもなくて
あるのかないのかわからないけど


でも
宇宙の何もかもが 
この約束からできている

 

 

「いいことに気がついちゃった」と 
その人は
苦しまなくてもいいんだなあ、悩まなくてもいいんだなあと
とても嬉しくなりました

 

 

宇宙に散らばっている
たくさんのつぶつぶは
約束のもとに集まって


海を作り
山を作り
花を作り
人を作る

 

約束は目にも見えず重さも持っていないけど
風をそよがせ
雨を降らせ 
ときには星を輝かせる

 

 

誰かと誰かを出会わせて 
誰かと何かを出会わせて
涙や笑顔を作り出す

 

 

私とあなた
あなたとお花
お花と
石ころ
みんな同じ
同じものでできている

 


違うのは
だれもが持ってる約束の
私が私である場所(とこ)や花が花である場所(とこ)に
光があたっただけのこと
スイッチが入っただけのこと

 

 

あなたは
私だったかもしれないし
私はもしかしたら
庭に咲くたんぽぽや
降る雪だったかもしれないね

 

 

約束は私を作り
私の中に宇宙の約束が座っている
すべてのものが
約束の中にあり
約束は
すべてのものの中にある

 

 

でもね
忘れちゃいけないの
約束には無駄がなく
必要なものだけを
いつもちゃんと作っている

 

 

 

花がそこに咲くことは
それが大切だという証
私がここにあることは
それが必要だという証

 

 

宇宙の約束とつながって
過去と今
今と未来
すべてのことを
見渡すことができたとき
きっときっとわかること

 

 

すべてのことは
いつもいつも
いつかいい日のためにある

 

 

嬉しいことも
悲しいことも
きれいなことも 
汚れたことも
増えることも 
減ることも
その約束の現れだけど
現れているすべてのことがいつかいい日のためにある

 

 

だから思うの
生きていると
いろんなことが
あるけれど

 

 

楽しいことも苦しいこと
悲しいことも嬉しいこと


雨や 雪や 月の光が
空から降ってくるように
手をひろげて受けとめていけばいいんだね

 

 

怖がらなくてもいいんだよ、悲しまなくてもいいんだよ
だってすべてが大丈夫
すべてがみんな大丈夫

 

 

揺れる、歌う、踊る、祈る……
跳ねる、描く、回る、思う……

 


約束とつながっていく方法はいつも私の中にある


揺れて踊って、飛んで思って心の目と心の耳が開いてく
そして本当のことを知る

 

さあ明日へ歩きだそう


大切なのは
心の目と心の耳をすますこと


そして自分を信じること

 

花が咲くように
雪が舞うように
月が照るように 
あなたといたい

 

鳥が飛ぶように
風が吹くように
海が歌うように 
あなたといたい

 

広い宇宙の中で
長い時間の中で
あなたと出会えたこと
きっときっと宝物

 

星があるように
山があるように
空があるように 
あなたといたい  (「約束 般若心経は愛の詩」三五館)

 

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泣・・・

 

とってもすてきなんです

 

 

あの難解な、般若心経が
すっぽり心の中に入ってくれるような心訳

 

 

この山元加津子さんの般若心経心訳本を
手のひらにのせながら、

 


無宗教のわたしは、
部屋でしずかに
たどたどしく、
般若心経を唱えはじめました

 

 

家には神棚はあるのですが、お仏壇はないので、
たぶん、はじめは、
朝の光につつまれながら
おてんとうさまに向かって
唱えていたのだと思います。


ちいさなティンシャをならして、
般若心経を唱えて、
わたしの家族やたいせつな友人やそのまわりの方々や
心に浮かぶ人々を想って
祈りする

 

 

しずかな時間がとても好きでした

 

 


そして、

その数日後にたまたま神奈川県の桜木町でひらかれていた
草場一壽さんの陶彩画展に出かけることになります
(これも、たまたまじゃなく、偶然はなく必然なのですよね)

 


草場一壽さんの創る陶彩画に、とても感動して
家に飾るようにと、ちいさなポストカードをいくつか購入しました

 

 

そのポストカードは、
弥勒菩薩
「龍華」
「サラスヴァティ」
「岩戸開く-アメノウズメノミコト-」

 


草場一壽さんのサイトのショップにポストカードが掲載されています
とっても美しいので、ひらいて見てくださいね

kusaba-kazuhisa.com

 


こちらのポストカードを、写真立てに入れると、
わたしは、ちいさな私だけの祭壇をつくりました

 


ちいさなテーブルに、
草木染めで染めたオレンジ色のシルクを敷いて


その上に、
陶器のマリアさまと、

 

写真立てに入れた、
弥勒菩薩
聖観音
「龍華」
「サラスヴァティ」
「岩戸開く-アメノウズメノミコト-」
の草場一壽さんのポストカード。

 

そして、ティンシャと、

蜜蝋キャンドルと、

 

かっこちゃんの心訳「般若心経」経本

 

お水と、白い百合の花も飾りました。

 


わたしだけの祭壇のできあがり

 

 

うれしくて、

毎朝、このマイ祭壇の前にすわり
ティンシャをならして
かっこちゃんの般若心経を唱えました

 

わたしと同じく
これを気に入ったのが、当時5歳だった次男坊です

 

 

わたしがマイ祭壇の前に座ると、
彼もわたしの左がわにちょこんとすわります

 

 

わたしは般若心経を覚えているわけではないので、
かっこちゃんの心訳本を左手にもって
右手はお祈りの形にして唱えます


そうすると、次男坊は、
わたしの右手に、彼のちいさな左手を合わせてくれて

2人でひとつのお祈りをはじめました

 

 

ふわふわ柔らかな彼の左手とあわせて
わたしの右手もじいいんとあたたかくなりました

 

 

何日か経つと、次男坊は般若心経の一部を諳んじて覚えてしまいました


夫や長男坊が仕事や学校に出かけていった
朝のしずかな部屋には、

 

 

ようちえん登園の時間まで、
5歳の彼の般若心経をとなえる、
かわいい声がひびいていました

 

 


☆☆☆

 

 


繋がっているのですが、ここで話はガラリとかわります

 

 

2年前の当時、住んでいた地域には
多国籍な文化がありました

 

 

とくに大きなコミュニティは、インドの方々。

 

 

近くにインドの方々の学校があるのです。

 

ヒンドゥー教のたいせつな祝祭のときには、
近所の公園でお祭りがひらかれて
だれでも参加させてもらえたりしました。

 

 

団地にもたくさんのインドのファミリーが住んでいます。

わたしが住んでいた棟の下の方の階に、

 


なんとも心ひかれる瞳をもつ
美しいインドの女性が住んでいました。

 

 

旦那さんもインドの方で、お子さんは、次男坊より少しちいさいぐらい。

 

 

美しいサリーを身に纏っておられて
額には、ビンディーというそうですが、紅い点をつけておられて

 

 

わたしは、その方とすれちがう度に
うつくしい瞳に吸い込まれそうなきもちになって

 

そしてとてもうれしい気持ちになりました

清々しい風が吹くようなきもちになるのです

 

 

最初は、会釈ぐらいだったのですが
だんだん、片言の日本語で会話もしてくださるようになりました

 

 

インドの方々は、夏の夕方から夜にかけて
公園で集ってお話したりされていて

 

会う度に、お互い、うれしい笑顔が増えていったように思います

 

 

最初に誘ってくださったのは、旦那さんでした。

 

 

ちょうど、ご家族で一緒に歩いておられて、
階段ですれちがったときに、

 

『よかったら、今度の土曜日の夜にうちに遊びにきませんか?』
と、ご自宅に招いてくださったのです。

 

 

とってもうれしくて、ありがたくて、
夫と、息子たちと4人でおうちにお邪魔しました

 

 


シンプルで、お掃除がゆきとどいた、清潔感のあるお部屋でした

 


乳製品は食べられるそうですが、その他の動物性のものは食べないそうです

 

 

南インドの家庭料理ですよと、
本場のカレーと、ギーと小麦粉で練った甘いお菓子と、チャイをご馳走してくださいました

 


息子たちは、インドの学校に通っている(4歳から通うそうです)男の子と、
お互い言葉はわからずも、遊びはじめました。

 


おもちゃを貸してもらいながら、
あっという間に仲良くなって
大笑いの声が響いてきます

 


旦那さんは、海の名前。
美しい瞳の女性は、お花の名前。

 

 

すてきです


はじめてお互いの名前を紹介しあいました

 

 

 

それからは、

ときどき、夕方になると
チャイムをならして
手づくりのお菓子をもって
わが家にも遊びに来てくれるようになりました。

 

 


お花の名前の瞳の美しい女性は、

 

インドは、とても広いから
言葉もたくさんあるということ

 

インドの学校だけれど、地域によって全然言葉が違うから
インドの方同士では、英語で話すことを教えてくれました

 

 


あんまりたくさんのお話はしなかったけれど、

いつも会う度に、
いつでも遊びに来てください

と、あの美しい瞳で、美しい日本語で話しかけてくれました

 


何回か、やりとりが続いたある夜のこと。

 

 

わたしは、たくさんの買い物を終えて、
5階までのぼらなくちゃと
ふうふう言いながら、階段に足をかけてふりかえると

後ろにいたはずの5歳の次男坊がいません。

 

 

あれ?どうしたんだろ。

また、何かに夢中になって遊んでいるのだろうか・・・


なんて、思いながら

疲れていたので、

もう、早く来てほしいなあ・・・と

暗がりに目をこらしていると、

 

 


海の名前のインドの旦那さんと、次男坊が、
2人並んで、こちらに向かって歩いてくるのがみえました。

 

 

 

・・・・

 

 


長くなったので、
この続きは、また次のブログに書きますね

 

 


今日もあなたの一日が、幸せいっぱいでありますように

 

 

いつもあなたと共に歩んでいます

 

 


美雪